2級医療秘書実務能力認定試験とは?
これからの医療現場で求められるのは、すべての医療従事者による患者様の立場に立った接遇です。
スタッフの対応の良し悪しで患者様の気持ちが大きく左右されたり、スタッフの何気ない言葉や態度によって、力づけられたり、反対に傷ついたりします。
患者様やご家族が、真に何を求めているのかを感じ、応えることが本来の患者接遇と言えます。
患者様に対するサービスの向上が重要視される中、窓口業務等で求められる患者接遇や院内コミュニケーション能力を兼ね備え、医学知識や診療報酬請求実務能力の高い人材のニーズが高まっています。
2級医療秘書実務能力認定試験は、医療事務スタッフとしての医療事務実務能力だけではなく、医学基礎や関連法規に関する知識、患者接遇や院内コミュニケーション能力を含めた医療秘書実務能力を客観的に判断するものです。
はじめて受験する方は最初に受験申込から合否発表までの流れをご覧ください。
試験日程
試験日時 | 出願期間 | 合否発送予定日 | |
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第1回 | 2024年6月16日(日) 13:30〜15:10 |
2024年4月1日(月)〜5月16日(木) 受付終了しました。 |
2024年8月1日(木) |
第2回 | 2024年11月17日(日) 13:30〜15:10 |
2024年9月6日(金)〜10月17日(木) |
2025年1月8日(水) |
第3回 | 2025年3月9日(日) 13:30〜15:10 |
2025年1月7日(火)〜2月13日(木) |
2025年5月7日(水) |
※2024年6月1日現在実施されている法令等に対応する試験となります。
なお、第1回試験に限り2023年4月1日現在実施されている法令に対応する試験も選択可能です。
※試験日時の時間帯は会場試験の実施時間となります。在宅受験の場合は試験時間(学科30分+実技60分)を計測し、受験していただきます。
※都合により一部日程が変更となる可能性がございます。最新情報は当協会公式サイトにてご確認ください。
受験概要
試験形式 | 学科問題(マークシート):30問 実技問題(診療報酬明細書作成):1問 |
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試験時間 | 90分(学科30分・実技60分)※学科答案回収10分 | ||||
受験資格 | 特にありません。どの科目からでも受験できます。 | ||||
受験料 | ■一般受験:7,700円 ■団体受験:7,200円 |
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持ち込み | 学科問題(持ち込み不可) 実技問題(医科点数表、参考書、ノート等の資料、電卓) |
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出題内容 |
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合格基準 | 原則として、正答率6割以上を合格としています。 ただし、問題の難易度等により変動する場合があります。 | ||||
合格率 | おおむね60%から80% |
試験会場
一般受験の方は自宅での在宅受験となります。発送先は日本国内に限ります。
団体受験の方は原則としてお申込みされた認定機関が試験会場となります。
ただし受講形態によっては上記によらないこともございますので、詳細は認定機関へお問い合わせください。
問題例
2023年度試験として、実際に出題された問題です。
受付応対として、不適切なものを次の中から1 つ選びなさい。
- a.
- 明るい印象をもってもらえるよう、笑顔で応対する。
- b.
- よい印象をもってもらえるよう、ハキハキと話す。
- c.
- 清潔感を出すために、化粧はできるだけ自然な感じにする。
- d.
- まじめな印象をもってもらえるよう、人前ではあまり笑わない。
2023年度第3回試験問題[正答 d]
公式教材
・初級者のための医療事務BASIC問題集(医学通信社) 2,420円(税込)
公式教材の詳細はこちら
*販売委託先(外部サイト:一般社団法人デザイナーズスキル認証機構)へリンクします。
推奨書籍
・診療点数早見表(医学通信社)
・レセプト作成テキストブック(社会保険研究所)
・保険診療基本法令テキストブック(社会保険研究所)
・図解 からだのしくみ大全(永岡書店)
・患者接遇マナー基本テキスト(日本能率協会マネジメントセンター)
出題範囲解説
・医療従事者としての役割や患者接遇のあり方、またチームワークの必要性等についての理解
2.就業中のマナー
・社会人として信頼を得る就業マナーについての知識
3.担当業務(職種)ごとの対応の基本
・主に受付・会計などの窓口対応についての技術と知識
4.電話対応
・院内における電話対応の心構えと電話の受け方やかけ方についての知識
5.服装と身だしなみ
・医療機関のスタッフとして好ましい身だしなみについて
6.クレーム対応 ・クレーム対応の心構えや態度と言葉づかいについての知識
7.来客対応の基本
・ | 名刺の取り扱い、案内(廊下・階段・エレベーター)、応接室等の席次、お茶の出し方やお見送り等についての知識 |
8.言葉の使い方と話し方
・心配りを示す言葉づかいや正しい敬語(尊敬語・謙譲語)の使い方
9.タイプ別患者さまの対応
・高齢者・認知症患者・小児患者・うつ傾向の患者さまやご家族・見舞い客への対応
10.ビジネスマナー
・ビジネス文書の基本、メール・ファックスのマナー、冠婚葬祭等
11.個人情報保護
・医療機関における個人情報範囲や取り扱いに関する知識と守秘義務
12.医療現場の基礎用語
・医療現場で使用される用語およびその意味
・ | 被用者保険、国民健康保険、退職者医療、後期高齢者医療などについて、それぞれの保険者、法別番号、加入者、給付率等、制度の概要についての知識 |
・ | 療養の給付の内容、現物給付および療養費についての知識と、給付対象外とされるものや給付制限がされるものについての知識 |
2.保険医療機関等
・保険医療機関の指定および保険医の登録についての知識
・特定機能病院、地域医療支援病院の規定と保険医療の取扱いについての知識
3.療養担当規則
・保険診療を行うにあたっての保険医療機関の責務と保険医の診療方針等の内容についての知識
・保険外併用療養費に係る療養の対象となる評価療養・選定療養についての知識
4.診療報酬請求
・保険診療のしくみと請求先、請求方法についての知識
5.公費負担医療制度
・ | 制度の目的、概要、対象者や対象疾病、制度ごとの申請先や医療保険との関連と一部負担金についての知識 |
6.医療関係法規
・ | 医療法による医療施設(病院、診療所等)の定義、開設、管理、施設等の基準についての知識 |
・ | 医師法をはじめとする、各医療関係者に関する法律の知識、また、医療機関の従事者の種類とその業務についての知識 |
7.介護保険制度
・保険者、被保険者、給付の内容等制度の概要についての知識
・介護保険法に基づくサービス提供や請求、支払いのしくみについての知識
・図示された臓器の名称、位置関係と機能の理解
2.頻度の高い疾病
・主な原因、症状および診療についての理解
3.基本的な検査の知識
・検査項目と傷病または臓器との関連についての理解
4.人体の器官
・ | 「脳神経系」、「骨・筋肉系」、「循環器系」、「呼吸器系」、「消化器系」、「泌尿器系」、「内分泌系」「感覚器(目・耳・鼻・舌・皮膚)系」のしくみと働き、関連する主な病気についての理解 |
5.その他
・「遺伝子」「細胞」「血液」「リンパ」「ホルモン」についてのしくみや働きに関する知識
6.薬学基礎
・医薬品に対する一般的な知識
7.医学略語
・臨床でよく用いられる略語とその意味
1. | 平均的な外来診療例(在宅医療を含む)から、診療報酬明細書を作成する。 |
2. | 医療保険制度の概要および診療報酬制度のしくみを理解し、頭書きが正しく記載できる。 |
3. | 診療報酬明細書作成を行うために必要な傷病名、検査法、医薬品等の用語およびその略語の主なものを理解している。 |
4. | 点数算定ついて、基本的な計算が正しくできる。 |
5. | 診療報酬点数表の各項目の告示や通則の基本的な知識がある。 |
6. | 時間外等の加算が正しく算定できる。 |
7. | 小児に関する加算が正しく算定できる。 |
8. | 診療報酬明細書の記載要領について、基本的な知識があり、摘要欄記載が必要な診療行為を理解している。 |