電子カルテオペレーション実務能力認定試験とは?
医療の現場では、多種多様な職種の方が共同で業務を進めるにあたり、医療情報のIT化が必要となっています。
電子カルテとは、電子化された診療録のことになりますが、実際には医療機関の各種システムと連携をとったうえで成り立っています。
2017(平成29)年の時点で電子カルテシステムは400床以上をもつ一般病院の約85%に導入されており、医療機関で働くスタッフにとって電子カルテを含む医療情報システムの知識とスキルは、非常に重要なものになっています。
電子カルテオペレーション実務能力認定試験は、教育用電子カルテソフトであり、文部科学省のカリキュラムに沿った「C&C電子カルテシステムⅡ」を使用して、電子カルテを含む医療IT化に関する基礎知識はもちろんのこと、電子カルテの実務に必要なオペレーションスキルを客観的に判断するものです。
はじめて受験する方は最初に受験申込から合否発表までの流れをご覧ください。
試験日程
試験日時 | 出願期間 | 合否発送予定日 | |
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第1回 | 2024年8月25日(日) 13:30〜15:00 |
2024年6月3日(月)〜7月24日(水) 受付終了しました。 |
2024年10月2日(水) |
第2回 | 2024年11月23日(祝・土) 13:30〜15:00 |
2024年9月6日(金)〜10月17日(木) 受付終了しました。 |
2025年1月8日(水) |
第3回 | 2025年3月20日(祝・木) 13:30〜15:00 |
2025年1月7日(火)〜2月13日(木) |
2025年5月7日(水) |
※2024年6月1日現在実施されている法令等に対応する試験となります。
※試験日時の時間帯は会場試験の実施時間となります。受験者が多い場合、他の時間帯で実施することがございます。
在宅受験の場合は試験時間(90分)を計測し、受験していただきます。
※都合により一部日程が変更となる可能性がございます。最新情報は当協会公式サイトにてご確認ください。
受験概要
試験形式 | 学科問題(マークシート):10問 実技問題(ソフトによる診療録作成・出力) :2問 |
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試験時間 | 90分(学科30分/実技60分) | ||||
受験資格 | 特にありません。どの科目からでも受験できます。 | ||||
受験料 | ■一般受験:7,700円(CD-ROM版 在宅試験) ■一般受験:10,000円(ダウンロード版 在宅試験) ■団体受験:7,200円 |
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持ち込み | 持ち込み不可 | ||||
出題内容 |
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合格基準 | 原則として、正答率6割以上を合格としています。 ただし、問題の難易度等により変動する場合があります。 | ||||
合格率 | おおむね60%から80% |
試験会場
▮ 一般受験(在宅試験)
一般受験の方は自宅での在宅試験になります。問題発送先は日本国内に限ります。
ご自宅にインターネット接続されたWindowsPC(Windows10もしくはWindows11)、および試験で使用する教育用医療事務ソフト「C&C電子カルテシステムⅡ」が必要となります。プリンタは不要です。
「C&C電子カルテシステムⅡ」ソフトの試験対応バージョンをお持ちの方はCD-ROM版、お持ちでない方はダウンロード版(以下、DL版)でご受験いただけます。
●CD-ROM版(受験料7,700円)について
通信講座の教材等として「C&C電子カルテシステムⅡ」CD-ROM版ソフトをお持ちの方でバージョン(※)が【06.06.01】以降の場合、そのCD-ROMを使ってご受験できます。
(※)ソフトのバージョンは、ソフト起動後のパスワード入力画面でご確認ください。
●DL版(受験料10,000円)について
お持ちの「C&C電子カルテシステムⅡ」CD-ROM版ソフトのバージョンが【06.06.01】より古い場合、またはCD-ROM版ソフトをお持ちでない場合は、試験日当日まで使用できるDL版ソフトを使ってご受験できます。
<受験までの手順>
以下をご参照ください。
・受験申込から合否発表までの流れ
・在宅試験での受験の流れ
▮ 団体受験
団体受験の方は原則としてお申込みされた認定機関が試験会場となります。
ただし受講形態によっては上記によらないこともございますので、詳細は認定機関へお問い合わせください。
問題例
2023年度試験として、実際に出題された問題です。
電子カルテシステムにおけるリスクマネジメントについて不適切な記述を選択肢から1 つ選びなさい。
- a.
- 院内スタッフによる不正アクセスに備えてアクセスログを収集する。
- b.
- 外部からの不正アクセスに備えてVPN を構築する。
- c.
- 自然災害に備えてデータバックアップシステムを採用する。
- d.
- 故障に備えてUPS を設置する。
2023年度第3回試験問題[正答 d]
試験で使用する電子カルテソフトについて
この試験で使用する電子カルテソフト「C&C電子カルテシステムⅡ」は、電子カルテ技術者スキル標準と標準的なカリキュラムを元に開発されたソフトです。
医療現場の業務フローに関する豊富なデータを元に開発されており、多くの医療系・システム系教育機関で導入されています。
C&C電子カルテシステムⅡ 操作画面
公式教材
・初級者のための医療事務BASIC問題集(医学通信社) 2,420円(税込)
公式教材の詳細はこちら
*販売委託先(外部サイト:一般社団法人デザイナーズスキル認証機構)へリンクします。
当試験はケアアンドコミュニケーション社製の専用ソフトを使用する試験です。
当協会では学習用ソフトの販売は行っておりません。
認定機関のヒューマンアカデミーでは、ソフト付きの通信講座を開講しておりますので
受験をご検討の方はこちら(外部サイト:ヒューマンアカデミー通信講座)よりご確認ください。
出題範囲解説
・電子カルテの定義について
・電子カルテシステム導入時におけるチェックポイント
・電子カルテシステムのメリット
・ | 電子カルテシステムの機能について |
ユーザー認証 | |
アクセス権限管理 | |
問診票の入力等 | |
電子カルテの記載方法(SOAP等) | |
クリティカル・パス | |
・ | 電子カルテシステムの関連知識について |
部門システム(医事会計、検査部門、医用画像等) | |
個人情報保護とセキュリティ | |
医療情報の標準化 | |
第三者評価、認証制度 | |
地域医療情報システム | |
電子カルテシステム関連用語 |
2.医療IT化の基礎知識
・日本の医療制度の変遷について
・医療・健康・介護・福祉分野の情報化グランドデザイン
・診療録に関する法的要件
・電子保存の3原則について
1.電子カルテの概念・ネットワーク、権限設定〜患者受付
・担当者登録画面における登録・権限設定
・患者情報(氏名、生年月日、保険情報、入院患者属性情報等)の入力
・担当医師と代行入力者の設定
・代行入力者として入力、医師の承認入力
2.患者受付〜SOAP入力
・問診票(主訴、既往症等)の入力
・症状(S)の入力
シェーマ図(人体・臓器の図、文字、線、丸囲み等)の入力
・所見(O)の入力
・評価(A)の入力
病名登録
・計画(P)の入力
予約登録
3.診療内容入力(オーダー処理・Sheet入力)
・初診・再診料の入力
・医学管理料の入力
・在宅医療の入力
・投薬 (院外処方)・注射料の入力
・処置料の入力
・手術・麻酔料の入力
・検査料の入力(結果入力を含む)
・画像診断の入力(結果入力を含む)
・リハビリテーション、精神科専門療法、放射線治療の入力
4.その他
・カルテの出力